私たちの研究室では、主に可視光赤外線帯域での観測を通して 天文現象・天体の姿に迫る観測天文学を展開しています。 観測天文学といってもただ観測をしたりデータの解析を するだけではなく、

  • 目的の現象・天体の観測にどのような機器・手法が必要かを検討し、
  • 先端技術を取り入れた高性能の観測機器を設計・製作し、
  • 実際の観測によって得られたデータを解析・解釈する、
という観測を実現するまでも含めた一連の過程 すべてを研究対象とし、それぞれの過程で 様々なテーマを設け研究を行っています。 そして、研究室全体で新しい観測天文学を 切り開いていくことを目指しています。
天文学について研究できる大学は多くありますが、 観測天文学の過程すべてを研究対象としていること (つまり、観測天文学のすべての側面を研究できること)は 私たちの研究室の大きな特長といえます。 具体的な研究例については 研究テーマのページ を参照してください。

「実験やモノづくりが好き」、 「プログラミングやアルゴリズムを考えるのが楽しい」、 「じっくりと天文学に関する事象を見つめて考えていきたい」、 「天文学を通じて一連のシステムを設計・実装したい」 などなど、自分の得意とする知識・技術や探求心を持っていれば、 私たちの研究室では様々なアプローチで天文学の研究を行い、 活躍することができます。


実験室

小金井キャンパスの実験室では、機械式冷凍機による 冷却実験や観測機器のコンポーネント製作・性能評価を 行っています。 小金井キャンパスでの実験は小規模なものに限られますが、 大規模なものについて次項にある国立天文台との 共同研究で進めています。
また、研究室で所有する小型の汎用天体望遠鏡が複数台あり、 これらを用いたユニークな観測天文学を進めるための 観測システムの構築なども行っています。
さらに、すばる望遠鏡で撮られた大規模画像データの処理や 統計解析に使える汎用計算機(サーバー)も研究に 使用できます。


共同研究機関:国立天文台

日本の天文学の総本山である国立天文台まで 自転車で20分という地の利を生かして、 国立天文台との共同研究・共同開発を活発に 行っています。
観測機器開発という点では、高精度の測定機器や 環境試験装置などが身近に使えるというのは大きなメリットです。 また、すばる望遠鏡に搭載される最先端観測機器の開発に 携わることもできます。
さらに、国立天文台に在籍する天文学の各分野の専門家から、 アドバイスを受け、一歩進んだ 共同研究を進める機会を得ることも可能です。


小宮山研究室のエトセトラ

すばる望遠鏡が完成する頃に国立天文台で 天文学者としてのキャリアをスタートした小宮山は、 すばる望遠鏡の2つの主力観測装置の製作を中心となって進め、 それらを使った観測研究を行ってきました。 そこで培った知識・経験を生かして、法政大学で新たな 観測天文学の展開していこうとしています。

さらに詳しく